Wednesday 30 May 2007

好きです山口晃・・・


山口晃・会田誠展を上野の森美術館に見に行った。


山口晃はTVCMの『江戸しぐさ』や三越の紙袋の原画を書いた人だ。会田さんはどんな人なのか知りません。

ウチのカミサンも雑誌『ブルータス』の若冲の特集で山口作品を見てからの大ファンです。

作品集で見ていた作品をじっくり見ることができたのはでとてもウレシことでした。絵がとても細かく書かれているので(作品集にルーペが付属)、実物を近くで見ると色々ネタが仕掛けてあって楽しい。
作品集ではゴチャゴチャッとして判らないところをよく見たら、チーマー(古っ)が江戸時代のならず者に首をはねられていたり、TVCMでも現代っぽい設定なのにチョンマゲの人が脇を歩いていたりしてます。
町並みが懐かしい感じに描かれている絵もあれば、 オートバイに馬の首付けたヤツにまたがって合戦をしている、なんていうのまである。

大和画の技術をベースにして書かれているのに、過去と現在と未来がごちゃ混ぜに描かれていて、しかもナンセンス(また古っ)。そんな感覚がとても新鮮に感じられるのはワタシだけでしょうか。

ああいう細かい絵を書いていると煮詰まるのか、『澱エンナーレ』という展示も行われていましたが、そちらは本人も『澱』と認める範囲の物なのでしょう。

それでも、見ることが出来ると思っていた他の作品が見られなかったので、山口サン単独の作品展に期待したいですね