Wednesday 29 August 2007

『よしっ、判った!!!』 By  立花警部・・・

どす黒く淀んだ 横須賀の海に浮かぶ月みたいな 電気くらげよ ハッ  『タイガー&ドラゴン』

最近は映画館へナカナカ行けませんので、映画のDVDを家で見ることが多いのですが・・・

『犬神家の一族』を観た。30年前の映画だ。ワタシはこの映画がとても好きで、10回以上は観ている。もちろん最初は劇場で封切られた時。日本映画の『封切り』という言葉って、すごくあってる気がして好きだ。トム・クルーズの出ているサムライ映画じゃ、『封切り』という感じではないスネ。

その後、テレビとか、特にCATVで何回も観ました。でも何回観ても飽きないんですねー。

市川昆(な字だったか?)の演出が良いのか、脚本が良いのか、原作を読んだ(読んでから観たので・・・笑)イメージとの差がほとんど無いのが嬉しい。

金田一耕助役の石坂浩二とかもいい感じだと思うのですが、横溝正史のイメージは渥美清だそうで、これはちょっと違うようです。市川監督のイメージに自分が近いのかも。

キャストが充実しているのも一因だと思いますね。2作目の『悪魔の手毬唄』もすごく良いと思いますが、『?』ていう演技している役者もいるので『犬神・・』の方がひきたって見えてしまう。

『謎の復員兵』って言うのが良いよなー。『謎の自衛隊員』じゃ締まらないもの。

地井武男ってこの頃から出てたんだー。

旅館の主人役が横溝さんか。あー、角川春樹は台詞棒読みだわなー。

ダラダラと感想を書いただけだあ。あーこりゃこりゃ。

Wednesday 22 August 2007

Endless Summer....



夏があまり好きではなくなったのはいつからなのか?



子供の頃とかはかなり好きでした。高校生ぐらいの時も好きだったかな?歳をとればとるほど好きではなくなってきた様だ。仕事をするようになってからは、夏とは犬猿の仲だろう。


かつては夏が終わるのが嫌だった時もあった。夏休みが終わると、夏も終わってしまう気がして悲しかったな。


ひと気の無くなった湘南をバイクでぶっ飛ばしながら、


『夏はまだ終わってねえー!』


と叫んだものだった。(うそ)


何かの歌の詩ではないけれど『夏をあきらめた』のは、夏が自分に何もしてくれなかった事に気がついた時のように思える。夏といえば海・出会い・鯉じゃなく恋っていう妙な先入観があるでしょう。でも、夏の終わりに振り返ってみると何も起こらなかった、ただ暑かった、決してロマンチックなものじゃなかったんだ、あの子の眼差しは勘違いだったんだ、秋の別れさえ来ないんだということに気がついた時が『夏』との決別の瞬間ではなかったのか。


子供達が真っ黒に日焼けをしてプールや何やらで夏をエンジョイしているのを見るとすごく羨ましくさえ感じる。オジサンは日に焼けることさえつらく感じるのだよ。ああ。



『夏』の強い日差しが憎らしいほど似合う『糸瓜』の花。


Sunday 19 August 2007

5L for 100Km....


ちょっとピンボケ。
アクアマリン福島に行ったときに撮ったクルマのメーター。自宅から232.4km地点。
AVGkm/ℓは平均燃費のこと。
俗に言うとリッター20キロ!!!この表示を信じるとすれば、ガソリン10リットルで福島県のいわき市まで行けた事になりますね。すごく得した気分。そして省エネだエコだ。
大人2人子供1人と荷物、常磐道を110km±10kmぐらいで走って軽自動車とは言えこの燃費ならホンダ(うちの車はホンダ)を褒めなければいけませんね。
仕事柄、軽自動車を25年ぐらい乗り継いでいますが、どんどん性能もクルマの出来も良くなっている。まあ、お値段もどんどん上昇して小型の普通車より高くなっていますが。
ロングドライブしても疲れないし(シートが大きく、形がいい)、防音も出来ている。高速時の乗り心地だけはちょっと悪いがこれには目をつむるとしなけりゃ・・・
ああ、あと後ろの席のシートはどのメーカーも、もう少し考えて欲しいですよね。そう何度も、シートを畳まないし、車の中でフラットにして寝たりもしないのでもっと厚みのある立体的なものにして欲しいな。

Sunday 12 August 2007

The Man Who Came Back from War....


蝶の舌 ゼンマイに似る 暑さかな            『芥川龍之介』
もうすぐ『終戦記念日』。
仕事でお客様へ伺うとお年寄り(失礼)から戦争の話を聞かせてもらう事があります。
『シンガポール陥落のとき市内に入ると、死んだイギリス兵が半ズボンだったのが可笑しかったな。』
『山下泰文将軍に会ったけれどもアンタぐらいの背丈だったな。大柄でかっこよかった。』
『体が大きい人は重機関銃を撃たされるんだ。敵をなぎ倒すようにやっつけるけれど、向こうからも狙撃兵が狙って来るんだ。』
『だから、機関銃を撃つ奴は頭を伏せて下向いているから半分も当たらなかった(笑)』
『隊長の少尉が『突撃ー!』って言うんだけれども、弾がビュンビュン飛んで来るから誰も塹壕から出ないわけ。出たら一発で終わりだからね。隊長も怒ってるんだけれども、本人だって突撃しない(笑)。』
『それでも、突撃した時、走っていたら弾が太ももに当たったんだよ。やられたと思って『天皇陛下万歳』って叫ぼうかと思ったんだけれど、すごく痛くて『お母さん!』って、言ったなぁ。』
『敵の弾が鉄兜に当たったと思ったら、当たった角度のせいか、弾が鉄兜と頭の間でらせん状にぐるぐる回って頭の皮がずる向けになった奴がいたよ。』
『丘の上のほうから狙撃兵が正確に撃ってくるのが怖かった。』
『爆弾の落ちてくる音で、近いのか遠いところに落ちるか判る。』
『近くに落ちそうなときは、耳を手でふさいで口をあけるんだ。』
終戦記念日が近付くと、テレビでも戦争関連の番組をやっている。でも、実際に戦争へ言った人が経験を話すのを聞く事はない。
『戦争で人を殺してきた話を聞いても・・・』みたいな感覚があるのかもしれない。
戦場の体験を思い出すのも嫌だという人もいるでしょうが、もう少しそういう人たちの話が取り上げられてもよい気がする。
戦争をして、犠牲者をたくさん出したことを反省し、二度とそうならない努力をするのはとても大切なことですね。これを大前提として、もうそろそろ、戦争自体の理論的な見直しが必要だと思います。
戦争を体験した人に負けた原因を聞いてみると、たいてい現場(戦場)で勝ち目の無さを実感している。戦いに行くのと、死にに行くのとでは違うのに、日本の兵隊は戦う事さえ出来ずに死んでいったといってた人がいた
『根性がいくらあっても、撃つ弾が無ければ戦争も出来ないよ』
人が戦争で死ぬことが美化されてしまっている今の日本では、死んだ人にスポットが当てられている。それも大事な事ですが、戦場に国民を送り出して、戦死させた当時の日本の状況も理解しないと、再び、何も知らないままに戦場に連れて行かれるようになってしまうかもしれない。

Tuesday 7 August 2007

昆虫図鑑か・・・


粉のふいた子を抱いて出る夕涼み               『古川柳』


2回続けて『虫』の画像・・・
『ナナフシ』だ。
子供の頃からあまり見かけた覚えが無い。これで5回目くらいか?
捕まえると長い足をバタバタさせる。その辺におかれて、ポジションが決まるとまったく動かなくなる。
木の枝を擬態しているのだそうで、息を吹きかけるとゆらゆら動くところなんぞ芸がこまかい(笑)
飼ってみようかと思いましたが、こんな格好のものが何を食べるのかわからないので、庭に逃がしてあげた。すると、さっそく木に化けていました。
何事にも便利なインターネットで調べてみると、日本のカブトムシの様にヨーロッパでは子供が家で買う昆虫№1なのだそう。草を食べ、一匹だけでも子供が産める単為生殖なんだそうで、飼育もメチャ簡単と出ていた。
七つ節があるから『七節』ではなくて、おなかの節の多いの(実際には12)を『七』と喩えたようです。
今度見つけたらチャレンジしてみよう。(食べませんよ。って、食べるところないし)

Saturday 4 August 2007

Can you eat insects?....

貴方 インコか九官鳥 アーヨイヨイ

見れば綺麗で 口上手                    『炭坑節』


セミの幼虫をよく見つける。
羽化するために地上に出てきてなにか登る木を探しているところだったのだろう。しかし、どれもかなり弱っているので、木にくっつけてもつかまる力もない。そのまま死んでしまう。

本来、人間(や他の敵)に見つけられない時間や場所で羽化するのだろうに、ワタシに見つけられてしまう様ではセミの幼虫に致命的なミスがあったに違いない。

7年間地下で過ごしていざ成虫に脱皮という時にどうしてしまったのか?出るところ間違えた?
地下鉄の出口を間違えるのとはワケが違うゾ。

『いやー、昔は舗装してなかったのだけれどナー』

言い訳効かないし。

でも、ある人(笑)の説は全然違います。セミは幼虫の時の地下の7年間を充分エンジョイした後に、地上に出てくるのだと。そして、ヒステリックに鳴きながら良き7年間を思い出しているのだそうです。7年間で人(セミ)生を全うしてるのかー。

セミの抜殻じゃなくて、魂の抜殻か。


地球の人口がこのまま増え続けると食料が足りなくなる。その時には人間は『虫』を食べざるおえないらしい。タンパク質も豊富で環境を整えてやれば、爆発的に増えるので養殖も簡単だという。

うぶェー、虫食うのかー、と思って考えると子供の頃に『イナゴ』の佃煮食べてたなあ。あと、料理屋さんで『蟻』食べた事あるな。その時、一緒に『タガメ』も食べた(ゲテモノ屋さんね)。あっ、『蠍』もいってしまったっけ。『蠍』は虫じゃないけれど海老のような味でしたな。

長野の方では『蜂の子』は珍味だし、『蚕』の繭から生糸を取る時に茹でるので、中の蛹が食べられるという話も聞いたことがある。釣りの餌に使う何かの蛹を食べているオジサンを見たことあるし。

ミントをプランターで栽培していた時に、『ヨドムシ』に葉を食べられて困ったことがあって、夜、指の太さ位の虫を捕まえた。その虫のお腹の中には緑色のミントの葉がミッチリ詰まっているのが透けて見えて、焼いて食べたら『ヨドムシの香草風味』みたいで美味しそうだな、と誘惑にかられたのを思い出した。

『虫』を食べなければいけないときは、最初のメニューはこれに決まりだ。

Wednesday 1 August 2007

梅雨明け宣言・・・


『・・・、エェ、女将さんは・・・・・・?』
『あぁ、湯治に行きましたよ。
『あぁ、左様ですか。はぁ、なるほどね・・・お暑さのみぎり、どちらへ?』
『箱根へねェ』 
                                『うなぎの幇間』
暑中お見舞い申し上げます。
気象通報が好きだ。
NHKラジオ第二放送で朝9時10分、午後4時、夜22時と放送されている番組です。学生の頃ヒマだけは十分にあったので、よく聞いていました。アナウンサーが機械的な声で、
『石垣島では南南西の風、風力2、天気快晴、気圧07ヘクトパスカル、25度』
などと、放送されているのが妙に好きだったんですね。(今も好きですが)
各地の情報を読み上げる途中で必ず・・・
『ウルップ島、松輪島、パラムシル島は入電がありません。』
というのがあって、
『また、入電ナシかよー。』
と判っているのに突っ込むのがまたウレシかった。
最近、たまたまラジオを聞いている時間が合ったので、久々に聞いてみると・・・
『さあー、入電の無い地点が近ずいて来た、来た。』
『ポロナイスクでは・・・・・セベロクリリスク・・・・・アレクサンドロフスクでは・・・・』
『なにー!!、観測地点が変わってんだー、へェー。』
そりゃぁ、いつまで待っても入電が無い、無いじゃあねェ・・・変えなきゃダメだわな。
それでも終わり近くで、
『バスコ・ラワーグは入電がありません。』
『来たーッ!、無いよ、ナイナイ、入電が』
って、いったい何を期待しているか、オレは。
また、ポロナイスクとかラワーグとか場所なんか全然知らないところの天候を聞かされて、
『ふーん、晴れて風が強いのかー』とか『こんな時期に5℃しかないのかよ』
と想像をしてみたりするのも楽しい。(ヤッパ、ワタシだけかな?)
石垣島から始まって、北海道、ロシア、韓国、台湾、中国、フィリピンと反時計回りで極東を一周していくので、
『モッポってどこだ?とかウルルン島ってテレビ番組のウルルン?』
自衛隊や海上保安庁の射撃訓練の予告があれば、
『あんまり、撃つなよ』
前線の位置屋気圧配置を知らせているところでは、
『閉塞前線てなんだろ?』
などと、暇な人にはもってこいですな。
実はラジオ用地上天気図用紙というのが売られていて、この放送を聞きながら書き込めるようになっているんですが、風向風速を書き込むように地点に丸印が付いているものと、ついていない物、2種類ある。この用紙にさらさらと天気図が書けるようになったらちょっと一人前になれる気がして(?)やったことがあるんですがまったく無理でした。挫折した気持ちの下から、
『きっと船乗りとかパイロットはこれがすらすら出来るんだ』
という、根拠の無いコンプレックスが自分の中に芽吹いたのはこの時でしたな。
全てのおわりにアナウンサーが、
『・・・・以上で気象通報をお伝えしました。・・・・10時20分になります。N・H・K』
というところで、オンスケジュールだと、余裕を持って『エヌ・エッチ・ケイ』と言います。でも時間がちょっと足りないのか『・・・・・エヌエチケイ』と言う時もあって、さて、今日は如何に?と意地の悪い期待もしたりして。
その後しばらくして知り合いが商船大学から船乗りになったので、さりげなく
『やっぱ、あれ?、ラジオの気象通報とか聞いて、天気図とか作るわけ?』
と聞いてみると、
『天気図?あー、会社から船にファックスで送られてきますね。』
トラウマ脱出。