Wednesday 16 May 2007

BEST HIT USA....

過去ログ分です。

車のラジオを点けたら、DJが小林克也。

番組の終わりに、『今日は10曲しか、かけられませんでした』と言った。今どきのラジオ番組で、かけた曲数を気にする人はいないと思う。小林さんのこの発言は、自分が『音楽番組』を放送しているという意識をとても強く持っている事の表れなのだろう。

さすが『BEST HIT USA』

昔(かなり昔)、糸井吾郎が音楽番組は『モアー・ミュージック、レス・チャター』でなければいけないと(カタカナな感じで)言っていた。

OLD SCHOOLってヤツだ。

テレビでさえも音楽番組が少なくなり、CDさえ買わずに欲しい曲はダウンロードする時代が、音楽中心の番組の必要を無くさせてしまった。FM放送も今度発売されるアルバムの宣伝がらみの内容ばかりで、ゲストのミュージシャンが休みの日にどうしているかみたいな話をするばかり。レコード会社がただで配るプレゼントなんかイラネーヨ。

好きな曲を聴きたいのならCDで聞くことができる。アイポッドでもよし。

でも、『やっぱり音楽専門番組が聞きたいな』と思ったのは、小林さんが曲の数の事以外にもこう言ったからです。

『たくさんの曲の中には眠っている曲がある。僕がその曲を(眠りから)起こしてみると、すでに死んでしまっている曲もある。なるべくたくさんのいい曲を起こしてかけてゆきたい』

良い(大好きな)音楽は『新曲』でも、『眠って』いた古い曲でも関係ない。大好きになれて、聞くと気分が良くなる音楽を、もっとたくさん知りたいじゃないですか。それを教えてくれる番組(あるいは人)が必要なのです。