Monday 31 March 2008

Cherry Blossom...


早くも桜が満開。
『お花見』ってしないんですよねー。妙なイメージをお客様にもたれているらしく『もう、お花見行ったりして(お酒を飲むのに)忙しいんでしょう?』とよく言われます。
全然『お花見』無いし。いや、むしろ誘って欲しいし。
自分の中に花見のモードがないんですね。まあ、桜が咲いたのを見ると綺麗だなと思いますが。自分の通っていた高校は長い桜並木の途中にありました。毎年桜が咲くのを楽しめたのですが、桜って花が綺麗なのは一年中で僅かな期間であるわけでして、それ以外の時はただの『木』なわけですね。しかも、管理が悪くて若葉が出る頃には『毛虫』がつくので、その糞が地面に落ちてくるわけです。その糞の色で地面が『緑一色』になってしまうくらい。ついでに『毛虫』も落ちてきたりして。てなわけで、桜の木の下が楽しい状況でない期間の方が長いんですね。きれいな桜の花だって、花びらが散って地面に無数に積もれば、めんどくさいゴミであるし、秋には枯葉のかたずけも大変そう。
その並木道を通らなくなってから結構年月が経ちましたから(笑)現在も『緑一色』になるのかは知りません。風の噂だと、木が大きくなりすぎて交通の邪魔になるので並木を切るというはなしもでているらしい。
『桜』って日本人が一番好む木のイメージを勝手に持ったりしていますが、今、良く見ている桜『ソメイヨシノ』は、江戸時代の後期に染井村(今の東京の豊島区あたりか)の造園屋さんが開発した『種』であるそうです。違う種類の桜を交配させて作ったいわば『遺伝子操作あり』の植物なんですね。だからか知らないけれど、百年以上成長する野生の桜と違い、60年くらいしか持たないんだそうです。あと、花が咲いても『実』が出来ない。かわいそう。
どうです、長い日本の歴史の中で桜ってわりと新しいものだってことがわかりました?(なんだそりゃ)
ワタクシはべつに『桜』に対してネガティブな気持ちはありませんのでここで確認すると同時に、これからは『梅』の時代だと言いたい。いいや和歌や俳句、川柳などでも太古の昔から『梅』の方がメジャーであったわけで、『梅子さん』はいても『桜子さん』はあんまりいない。国宝だって紅梅・白梅の絵ですよ。香りは良いし、うまくすれば梅干も食べられる。絶対、日本は『梅』の国ですよ。ウメ、ウメ。
まだ寒い頃からけなげに咲いて楽しませてくれる『梅』を、これからはイチオシでやっていきたいと思う所存でありますことをお伝えしてご挨拶に変えさせていただきます。