Sunday 30 March 2008

24Years after....


この場所に始めてきたのは1984年。
『えー、その頃ってディズニーランドしかなかったんじゃない?』と思うのが正解。当時は赤土だけの埋立地だったのです。アルバイト感覚でオヤジの仕事にくっついてやってきたのでした。
ダンプ・カーが走り回る埋立地に仮設の電気を配線する仕事でした。『何でこんなところに電気引っ張るのかねー?』と聞くと、『ホテルが何件も建つらしい』との答え。現在のように大きなホテルが建つとは想像できませんでした。太い電線をズルズルと引っ張っていた埃っぽい場所がディズニー・リゾートなんて物になるとは。
現場に入るときに責任者の人に、『こちらから指示するまでは仕事を始めないで』と言われたのですが『何で?』と思って辺りを見回すと警察官の姿が。
ちょうどその時韓国の『全斗煥大統領』が来日中で、その朝羽田空港から帰国する日だったのでした。離陸した飛行機が浦安の上空を通過するためその警備にあたっていたのでした。
そんな中で仕事をして物を担いだりすると、地対空ミサイルを発射するように見えるかもしれないということなのか(笑)『李下に冠を正さず』ですね。いや、なんだっけ『瓜畑で靴を履き直すな』だとかなんとか。テロリストに間違えられるのもナニですからしかたなく地面に体育座りをしてOKが出るまで待っていたのを思い出しましたよ。
朝早く横浜くんだりからやってきたのに『こんなに待たされるなんてー』と思い、何時になったら仕事を始められるのかと聞くと、警備上の秘密だと言って教えてくれない。ボーッと待っているしかなかった。やがて、1機の飛行機が離陸していくのが見えた後仕事を始める許可が下りたのは言うまでもありません。
あれから24年も経ったんですねー。あの頃はディズニーなんて子供っぽくてバカにしていました。ジブンが自分の子供を連れて行くなんて考えにも浮かばなかったッス。現在は巧妙に目隠ししてあるけれど『It's a Small World』の裏側が舞台のセットみたいな張りぼてになっているのが見えたりして『ケッ、アホらし』なんて思って仕事をしていたんだけれどな。
24年の歳月は人間を変えてしまうんですね。