Wednesday 1 August 2007

梅雨明け宣言・・・


『・・・、エェ、女将さんは・・・・・・?』
『あぁ、湯治に行きましたよ。
『あぁ、左様ですか。はぁ、なるほどね・・・お暑さのみぎり、どちらへ?』
『箱根へねェ』 
                                『うなぎの幇間』
暑中お見舞い申し上げます。
気象通報が好きだ。
NHKラジオ第二放送で朝9時10分、午後4時、夜22時と放送されている番組です。学生の頃ヒマだけは十分にあったので、よく聞いていました。アナウンサーが機械的な声で、
『石垣島では南南西の風、風力2、天気快晴、気圧07ヘクトパスカル、25度』
などと、放送されているのが妙に好きだったんですね。(今も好きですが)
各地の情報を読み上げる途中で必ず・・・
『ウルップ島、松輪島、パラムシル島は入電がありません。』
というのがあって、
『また、入電ナシかよー。』
と判っているのに突っ込むのがまたウレシかった。
最近、たまたまラジオを聞いている時間が合ったので、久々に聞いてみると・・・
『さあー、入電の無い地点が近ずいて来た、来た。』
『ポロナイスクでは・・・・・セベロクリリスク・・・・・アレクサンドロフスクでは・・・・』
『なにー!!、観測地点が変わってんだー、へェー。』
そりゃぁ、いつまで待っても入電が無い、無いじゃあねェ・・・変えなきゃダメだわな。
それでも終わり近くで、
『バスコ・ラワーグは入電がありません。』
『来たーッ!、無いよ、ナイナイ、入電が』
って、いったい何を期待しているか、オレは。
また、ポロナイスクとかラワーグとか場所なんか全然知らないところの天候を聞かされて、
『ふーん、晴れて風が強いのかー』とか『こんな時期に5℃しかないのかよ』
と想像をしてみたりするのも楽しい。(ヤッパ、ワタシだけかな?)
石垣島から始まって、北海道、ロシア、韓国、台湾、中国、フィリピンと反時計回りで極東を一周していくので、
『モッポってどこだ?とかウルルン島ってテレビ番組のウルルン?』
自衛隊や海上保安庁の射撃訓練の予告があれば、
『あんまり、撃つなよ』
前線の位置屋気圧配置を知らせているところでは、
『閉塞前線てなんだろ?』
などと、暇な人にはもってこいですな。
実はラジオ用地上天気図用紙というのが売られていて、この放送を聞きながら書き込めるようになっているんですが、風向風速を書き込むように地点に丸印が付いているものと、ついていない物、2種類ある。この用紙にさらさらと天気図が書けるようになったらちょっと一人前になれる気がして(?)やったことがあるんですがまったく無理でした。挫折した気持ちの下から、
『きっと船乗りとかパイロットはこれがすらすら出来るんだ』
という、根拠の無いコンプレックスが自分の中に芽吹いたのはこの時でしたな。
全てのおわりにアナウンサーが、
『・・・・以上で気象通報をお伝えしました。・・・・10時20分になります。N・H・K』
というところで、オンスケジュールだと、余裕を持って『エヌ・エッチ・ケイ』と言います。でも時間がちょっと足りないのか『・・・・・エヌエチケイ』と言う時もあって、さて、今日は如何に?と意地の悪い期待もしたりして。
その後しばらくして知り合いが商船大学から船乗りになったので、さりげなく
『やっぱ、あれ?、ラジオの気象通報とか聞いて、天気図とか作るわけ?』
と聞いてみると、
『天気図?あー、会社から船にファックスで送られてきますね。』
トラウマ脱出。