見れば綺麗で 口上手 『炭坑節』
セミの幼虫をよく見つける。
羽化するために地上に出てきてなにか登る木を探しているところだったのだろう。しかし、どれもかなり弱っているので、木にくっつけてもつかまる力もない。そのまま死んでしまう。
本来、人間(や他の敵)に見つけられない時間や場所で羽化するのだろうに、ワタシに見つけられてしまう様ではセミの幼虫に致命的なミスがあったに違いない。
7年間地下で過ごしていざ成虫に脱皮という時にどうしてしまったのか?出るところ間違えた?
地下鉄の出口を間違えるのとはワケが違うゾ。
『いやー、昔は舗装してなかったのだけれどナー』
言い訳効かないし。
でも、ある人(笑)の説は全然違います。セミは幼虫の時の地下の7年間を充分エンジョイした後に、地上に出てくるのだと。そして、ヒステリックに鳴きながら良き7年間を思い出しているのだそうです。7年間で人(セミ)生を全うしてるのかー。
セミの抜殻じゃなくて、魂の抜殻か。
地球の人口がこのまま増え続けると食料が足りなくなる。その時には人間は『虫』を食べざるおえないらしい。タンパク質も豊富で環境を整えてやれば、爆発的に増えるので養殖も簡単だという。
うぶェー、虫食うのかー、と思って考えると子供の頃に『イナゴ』の佃煮食べてたなあ。あと、料理屋さんで『蟻』食べた事あるな。その時、一緒に『タガメ』も食べた(ゲテモノ屋さんね)。あっ、『蠍』もいってしまったっけ。『蠍』は虫じゃないけれど海老のような味でしたな。
長野の方では『蜂の子』は珍味だし、『蚕』の繭から生糸を取る時に茹でるので、中の蛹が食べられるという話も聞いたことがある。釣りの餌に使う何かの蛹を食べているオジサンを見たことあるし。
ミントをプランターで栽培していた時に、『ヨドムシ』に葉を食べられて困ったことがあって、夜、指の太さ位の虫を捕まえた。その虫のお腹の中には緑色のミントの葉がミッチリ詰まっているのが透けて見えて、焼いて食べたら『ヨドムシの香草風味』みたいで美味しそうだな、と誘惑にかられたのを思い出した。
『虫』を食べなければいけないときは、最初のメニューはこれに決まりだ。