Wednesday 24 September 2008

Licoris....



白い『彼岸花』をはじめて見た。



『曼珠沙華』ともいいますが、たいていは真っ赤な花なのでちょっと驚きました。他には黄色い物もあるらしいス。おなじみの赤いほうはとてもブライトな色で、インパクトがあるせいか子供の頃からわりと好きな花でしたが、なぜか他人には堂々と言えないような訳アリ感を感じていました・・・
親に(名前は知らなかったので)『あの花は綺麗だね』と言ったら『あんな花は縁起がよくないんだよ』と言われたのを覚えています。でもどうして縁起がよくないのかは教えてくれなかった。
今回調べてみて判ったのは球根に毒があるということで、おそらくワタクシの親もそこまでは知らなかったとしても、『彼岸花』を遠ざけるようなことを自分の親から聞いていたのでしょう。花と葉が別々に生えるので、葉だけの夏場に『ノビロ』とかと間違って食べてしまうこともあるようです。子供が誤って口にしてしまわない様に『縁起』が悪い花にされたのかも。
お彼岸頃に咲くから『彼岸花』かと思いましたが、食べると『彼岸(あの世)』に行くから『彼岸花』と言う説もあるそうです。
しかし、水につけると毒が抜けて栄養のある食べ物にもなるそうで、飢饉のときには食べていたらしい。
中国から稲作の技術と共に一個だけの球根がもたらされたそうで、それが現在にまで増えたということです。その使い道が、球根に毒があるので『鼠』などが田畑に入らないように植えたらしい。確かに田んぼとか畑の端っこで咲いていたものでした。
もうひとつが動物に掘り起こさないように植えるという使いかたで、昔は土葬だったので埋めたばかりの死体を動物に掘り起こされないようにしたらしい。『死人花』と呼ぶ地域もあるくらいに。
今回の花の写真もお寺の境内に咲いていたのを撮りました。このあたりが『縁起が悪い』の本当の理由なのかな。
赤い花も白い花も相変わらず綺麗だと思いますが・・・