Friday 8 January 2010

カットしますか?・・・

鼻歌は『武田節』

この木、ちょっと『クマさん』ぽいスネ。でも手前の家と比べるとすごく大きなクマさん。

・・・

お正月に飾る『門松』なんですけれど、これ↓みたいに竹の節のところで水平にカットされているものをたまに見かけます。
普通は竹やりみたいに斜めにカットされてとがっている門松がほとんどですね。じゃ、この違いはなんなのか?

モノの本によりますと、徳川家康が武田信玄と合戦をして一度は負けたわけですが、その年が明けた正月に武田側より使者が『武田軍 新年の抱負を歌う句』みたいなものをもたらしたと。


まつかれて たけたくひなき あしたかな

と。これを『松枯れて 竹類い無き 明日かな』(松平(徳川)は枯れて、武田が繁栄スルゾ)

と読んだ徳川方は『イヤー、今年もやられるのか』と肩を落としたそうな。でも、その中の一武将が『ちょっと、それ貸してみー』『濁点をここと、ここに打ち変えてー』

松枯れで 武田首無き 明日かな(徳川は枯れないで、武田の首がなくなるゾ)

と読み直したそうなんです。昔は濁点を打たなかったので読む方で勝手に点をつけたんですね。そうして落ち込んでいた徳川方も一気に盛り上がったそうな。

その後の戦いで武田軍を破った徳川家康はそれを記念して、門松の竹の首に当たるところで切り落とすようになったそうです。だから徳川の領地であったところは今でも『竹やり(首切り落とし)型』の門松で、山梨など武田の領地は『フラット型』なのだそうです。

上の写真は神奈川県内で撮ったのですが、ここの家の先祖は武田系なのかもしれませんね、風林火山。