Sunday 2 December 2007

KY in Chinatown...



『中華街ではどこ(店)が美味しいですか?』



中華街の近くに住まわれているお客様に聞いてみると、たいていは小さい地味なお店を薦めてくださいます。そして、その答えはてんでんバラバラです。1つの店に票が集中することはないんですね。あと、近く(中華街の中)に住んでいてもいろいろなお店を食べ歩くことはせずに、自分の好みのお店が決まるとそこばかり行かれるようで・・・


地元の人達みんなが認めるこの1軒というものをついぞ見つけられない。味の好みは人それぞれ違いますからこれはしかたのない事なんでしょうね。逆を言えばどこのお店でもハズレは無いと言う事でしょうか。


ただ、中華料理を食べに行くと言っても、『ふかひれ』『ツバメの巣』『熊の手』など食べられませんので、他に『My スペシャリテ』を求めて行くわけですね。ワタクシの場合は『水餃子』と『麻婆豆腐』ですねー。『水餃子』は宇都宮が『餃子タウン』として町おこしした時にアドバイザーになったといわれる人のお店、『麻婆豆腐』はバリバリの四川料理のお店と決めて『通』ぶっているわけであります。


で、先日ひさしぶりに『水餃子』なんぞ食べに行ったのですが、腹ペコで行ったのが大失敗。最初に全ての注文をしてしまったのです。自分の中では・・・


水餃子⇒焼き餃子⇒豚の角煮⇒炒飯⇒酸ラータン


という流れのイメージの注文であったのに、実際に出て来た順序は


酸ラータン⇒炒飯⇒豚の角煮⇒焼き餃子⇒水餃子


であったのです!これは無いだろ!!空気読めんのかこゥらァ!!餃子をつまみに一杯やって、角煮を味わい、炒飯で腹固めてスープ系は〆なんじゃア!タママ・インパクトーゥ!!!


でもそうなんです。いっぺんに注文してしまうと、早くできるものからテーブルにやってくるのが中華街(中華料理?)の掟なんです。あなたが華僑の影の大物でない限りこの掟は堅く守られるハズです。これをワタシは知っていながら空腹に負けて・・・


この掟はどういうものなのか?『おなか空いてるのね、じゃあ、できたものからどんどん出すからね』という店側の好意の表れなのか、『出された物の順番は気にするな、どれも食べたいからたのんだ物だろうが』という共産主義的思想 In Japanによるものなのか?いやー、相手も中華のプロなんだからこれには未必の悪意(?)を感じるなあ。


そのお店の味が好きで何年も通っているのに店側はあまりお客さんに気を使わない。美味しいのだからそれでいい、という見方もできるけれど、ワタクシはそこまで割り切れない。確かに『ミシュラン』の星の評価にサービスはふくまれていないそうですが・・・
この辺は商いをしてお客様からお金を頂いている者としては考えさせられるところですね。もうタママ・インパクトでお店を吹き飛ばしたくない。