Sunday 8 August 2010

名乗るほどの者では・・・

誰にでもミスは起こる。 (プレーリー・ドッグにも)



静岡県で財布を盗んで捕まった男が、身元を明かさないまま裁判にかけられた、というニュースがありました。
ワタクシ的にはこの犯人、勿論自分の犯した罪は認めているものの、身元だけは家族に迷惑をかけるため言いたくないと、取調べのプレッシャーに耐えた『タフなヤツ』という見方をしてしまうのですが、当該の警察署以外の人とか、他の県警の人はどう見ているのか。
『情けないねー、どんな取調べやってんだ?』
『そうですよね、『鳴かせのモリチャン』と言われる先輩みたいな刑事がいないんですかね。』
『まあ、昔だったら鳴くまでひっぱたいて、ぶん殴っていたが、今はそうも行かないよなあ。』
見たような会話がされているんじゃないか、と思ったり思わなかったり。
『暴力はダメですね。』
『でもオレの先輩には、『あだ名のジョージ』っていうデカが居てナ、ホシが名前をハカないと勝手にあだ名で呼び始めるのよ。』
『へエー。』
『”新吉””新吉”と、あだ名をつけて取調べを始めるんだけれど、しばらくするとホシが観念して、『下町の居酒屋みたいな名前で呼ぶのは止めてくれ、』って自分の名前をゲロしてたなあ。』
『スゴイ技ですね。』
この犯人も裁判で有罪になったら、刑務所に行くのでしょう。刑務所では名前を呼ばれることは無いそうですから、裁判が終わるまでの我慢ってことになるのでしょうか。
江戸時代の侍だったらその場で切腹。町民だったら『石抱き』とかの拷問。明治以降でも殺されないまでも拷問チックな事になっていたでしょう。名前を明かさないまま裁判を受けられるのは、民主的なことといっていいのでしょうか?