Saturday 22 August 2009

地震・雷・火事・オヤジって?・・・

鼻歌は『嵐を呼ぶ男』

エー、昔から江戸っ子の怖がるものに『地震、雷、火事、親父』と申しますが、地震、雷、火事はすぐにわかりますよね。

で、親父って何?ウチの親父を怖がるの?と思っていました。ちょっと他所で調べてみるてえと、これは『台風』のことだと判った。

うーん、これはまったく江戸時代の庶民の家のつくり方、建て方に起因するものと推測しますね。まず地震。今でも建物の耐震性が大きな問題になっているくらいですから、なるべく簡便に立てられていた当時の『長屋』などは地震には弱かったのでしょう。

雷。ワタクシの子供の頃はさほど都会化されていなかった横浜市内は夏の夕方になると必ず雷が鳴って、夕立が来ましたから、ビルも道路の舗装もない大昔はもっと強烈な雷があったのでしょうね。落雷で亡くなる人や火事にもなったでしょうね。

火事。現在と違って屋根に瓦を葺くのは禁じられていたそうですから、近所が火事になって『火の粉』が降って来るとすぐに燃え移ってしまったそうです。ただでさえ灯をともしたり、調理などに裸火を使っていれば火事になりやすいところへ、人口密度が高い江戸の下町は木造住宅がひしめき合って建っているので火事が大きく広がりやすかった。

親父。台風だけではなくて『つむじ風』など強く吹く風のことだそうですが、最近でも竜巻とかで大きな被害がでていますから、天気予報もない昔に空の雲行きだけしか見ることが出来ない人たちには突然(に思える)嵐はとてつもない脅威だったんですね。瓦のない屋根はすぐに飛ばされてしまうだろうし、下町は海に近くて標高も低いので高波で流されしまう被害も良くあったそうです。

大風に飛ばされぬように屋根に重しの代わりに石をのせていたらしい。浜辺の堀立て小屋スタイルですね。 火事などの対策には貝殻を屋根に撒いたり、土をのせてもいたらしいですよ。


台風の『目』に飛行機で突入して観測する人?もいるそうで、その『目』の中の写真というものがありました。目の中は青空が広がっていて、穏やかに晴れているのが良くわかります。
ちょっとでも、『壁になっている雲』に入るとものすごい嵐なんだろうな。『ラピュタ』みたいに。