Tuesday 13 December 2011

『日産リーフ』EVの走行距離、あるいはぼやき・・・



発売開始から1年。


生産台数も7月には1万台を超えて、ヨーロッパ・カー・オブ・ジ・イヤー、ワールド・カー・オブ・ジ・イヤー、日本のカー・オブ・ジ・イヤーと初の三連覇。


メデタイの一言。


ちょっと気に入らないのが、日本のCOTYを受賞したときの選考委員のコメントですね。


『単純に車として完成度が高い』
『初の量産EV専用シャシーでエポックだ(意訳)』
『ハンドリングが良い』


など好評価が続き、実際に10点満点の投票をした人が多い中で、


『走行距離が短いのでまだまだ』
『走行距離が実用とは程遠いので2点』


とか、そんな発言があることです。褒め言葉(?)って言うのは『リーフ』のオーナーとして嬉しい評価なんですが、EVの構造上、EVであればどこが作っても同じ特性になるのではないかな?と、思いますね。


まさかの、『うちは重いバッテリーを屋根に積みました!』みたいなEVが出ない限り。『リーフ』の良いところは、EVの良いところだ、どの車でも同じこと。と言っても良い。


EV化が進めばどの車もそう(良く)なります。


問題の走行可能な距離云々ですが。車の利用の仕方は個人コジンでまちまちであるなか、何を持って走行距離が不足だからマダ駄目、と言わなければいけないのか?


マイカーとしての利用で毎日片道80km、往復160km以上走る人って全体の何パーセント居るのか?


300kmぐらいは走らないと駄目、と言っている人も居たようですが、片道300kmだったら東名高速を横浜から乗って、三重県の亀山インターまで位の距離だ。そんな遠くまではなかなか行かないし、その半分の距離だって・・・


そもそも今現在、全世界に庶民が買ったその日から『足』に使うことのできるEVは?・・・と言ったら日産『リーフ』と三菱『アイ・ミーブ』くらいのものでしょう。


カリフォルニアのIT成金のためのオモチャみたいな『テスラ』もあるけれど1千ウン百万じゃしょうがない。


この間の東京モーターショウでもいくつかEVのプロトタイプが外国のメーカーからも出展されていたけれども、ぶっちゃけ、市販まで時間かかりそうだし、後発だからといって『リーフ以上のもの』と言った印象は無し。


大トヨタのプラグイン・HVも20kmそこそこのEV走行。これを現在最も現実的だと評価するなら、その10倍くらい確実にEV走行しているリーフの走行距離を問題にするのはおかしい話でしょう。


だから、リーフが160kmしか走れない、のではなくて(現状では)160kmも走れる。とするのが正しいと思うわけで。


いずれバッテリーの技術が進歩して1回の充電で、高速道路、坂道でも300km走ることができるようなEVが登場することでしょう、そのときこそリーフは160kmしか走れなかった。と言うことになるのでは?


でも、『今』は家族5人が乗れて、8時間充電すると160km走ることができると言う車が登場して、すごい世の中になったものだ、と素直に評価するべきだとリーフのモーターのように静かに思うわけです。