Saturday 5 November 2011

『日産リーフ』モダンタイムス・・・



(実は)日産追浜工場見学の続き。




『リーフ』が生産されているところを見てきちゃった、という所までは書いたはずなんですよ(笑)


見学をしていると、これは、もう、目に付くもの全てが驚異的なんです(突然ですが)。上の写真ように、流れてくるボディに2名ほどの方が何か部品を取付ている。というのの繰り返しで生産ラインががズーっと続いているわけですね。


で、その取り付ける予定になっている部品というのは、ワザワザ取りに行かなくてもすむように自動的にラインの脇、手元までやってくるんですね。


たとえばハンドルを取り付ける場所では『ジューク』のボディが流れてくると、『ジュークのハンドル』。『キューブ』が来ると『キューブのハンドル』。『リーフ』には『リーフのハンドル』が。


それを組みつけている人は手に1つか2つほどの工具らしきものを持って、製造ラインの脇に来た部品をピックアップしたら眼の前にきたボディにビュッ、ビュッ、ビュッと、取り付ける事になるわけです。


一番重たい部品はダッシュボードだそうですが、これは機械が補助して持ってくれるようになっていて、ボディの中に滑り込むように入れてドンと押し付けると固定される(様に見えた)


場所によるみたいですが、このような取付を1人2、3ヶ所×2名がかりでやっていると次のポジションにボディが流れていく事になります。


作業する人が、部品を上部に取り付けるときは低く、下部に取り付けるときには高く車体の方が自動的に動いてくれる。


働いている方もあまり大きく体を動かさないので、とてもスマートなカンジに見えるわけなんです。


『あ、映りが良くない?ちょっと調整します』あたふたと梯子で屋根登る。アンテナ調整後降りてきて映り確認、みたいなワタクシの仕事からするとヴェリー・スマート!


自働で屋根が1階の高さに降りてくる家があったらな・・・


説明してくれたおねいさんの話によると、午前1回、午後1回の15分休憩とお昼休み45分があるそうなんです。ヘーッ・・・ってそれ以外の時間はまったく休む暇なく作業するってこと?


決して『重労働』ではないけれど、これは自分という人間性を殺して機械になる、機械設備の一部に組み込まれる。という事なのではないかな、と思ったり思わなかったり。


これは、この工場だけの話ではなくて、日本の高度に自動化された生産ラインは全て、自動化できない部分のみ人間が機械の代わりを果たしているのだろうな、と思いましたね。


そこでは人間は機械のリズムに合わせて働ているのだろうか?おねいさんは作業している人が『『疑問を感じた』ときは脇にある『赤い紐』を引くとラインが停止します。』といっていた。それは『オレは機械の一部になってしまっても良いのか?』と言う疑問ではないだろう。


見学者がいたせいなのか、そこで働いている人たちのおしゃべりというものは一切ありませんでした。


私たちがいなくなった後は、楽しいおしゃべり(仕事に差し支えない程度の)が復活していたと思いたいです。


↓で検査のラインの様子が見られます。オジサンたちはリラックスしているようですが。




http://www.flickr.com/photos/nissanev/5104492786/in/photostream/