Thursday 15 November 2007

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葛飾北斎の『富嶽三十六景・凱風快晴』が28万8500ポンド。(6840万円)



版画についた値段としては過去最高だそうで・・・ロンドンのオークションで落札された時についた値段ですが、落札したのは日本人だったそうです。日本の名画はかなり外国に出て行ってしまっているので、この『凱風快晴』も里帰りできるといいですね。

↑の画像は勝手にヤフー・ニュースさんから貰ってきたのですが、この画像が落札されたプリントそのものなんでしょう。でも色合いが前から知っている『凱風快晴』と違う。『北斎展』で見たプリントとも異なっています。作者自身が最初に刷った、作者のイメージに忠実なものが価値があるそうですが、試し刷り的に刷ったらしいので数も少なく貴重であるらしい。良く刷り上った物には『極』の判が押してあるそうですよ。初版以降は刷り師が刷ったそうですから色々なものがあって当然で、その色合いのバランスや版木のくたびれ加減などによって価値が決まるのでしょうね。

この『凱風快晴』は極め印が押してあるのでしょうか?ワタシは、もっと青空の『青』が濃いプリントの方が好きだな。『快晴』なんだから。雲あるけれど。


話は変わって・・・今日の朝食を食べ始めた途端、息子が


『お父さん、戦争する?』

と聞くので、

『しない。』

『ジイジイ(おじいさん)はした?』

『ジイジイはしてない。』

というやりとり。


ワタクシ自身は戦争へ行って人を殺したいとは思いません。でも国全体が戦争に突入して徴兵されたらどうなるだろうと考えると・・・
まあ、自衛隊さんが守ってくれると信じていますが(笑) 徴兵制導入するときにいちいち国民の意見など聞くわけない。消費税やそれこそイラク特措法のように立法されてしまい、それをニュースでみているだけなのだろうな。自分は徴兵を逃れてまで戦争に行かないか?拒否すれば逮捕されて刑務所行きだ。家族も『徴兵逃れの家族』になってしまうだろう。それは不憫だからやはり徴兵に応ずるだろう。そして戦場に行けば相手に銃なり何なり向けて戦わなければならない。


現在の日本ではリアルではない戦争を、自分の頭の中でシミュレーションしてみると『一個人』なんて簡単に戦争に引きずり込まれてしまう気がして気分の重たい朝でしたな。