Sunday 12 September 2010

お伊勢参り3・・・

もう一回『お伊勢』ネタで引っ張るか。

『火除橋(ひよけばし)』の向こうに『第一鳥居』。???、宇治橋の所にも鳥居があったのに、ナゼこの鳥居が『第一』?。

伊勢神宮のホームページでイラストマップを見てみると『宇治橋』の鳥居は『宇治橋鳥居』と言うのだそう。鳥居って神社の入り口に立っているけれど、宇治橋が入り口に架かっているのだから宇治橋鳥居が第一番目なのでは?と思いますが。

マップはここで↓
http://www.isejingu.or.jp/pdf/illust-naiku.pdf

で、ちょっと調べてみると意外なことがありました。

江戸時代まではこの『火除橋』の手前までは『御師』という人たちの屋敷がビッシリと建ち並んでいたのでそうです。

『御師』とは特定の神社に所属し、その寺社への参詣者を案内し、参拝・宿泊などの世話をする人のことだそうで、伊勢神宮は特に『おんし』と発音するそうな。By Wikipedia

江戸末期にお伊勢参りがとても盛んになったのは、この『御師』の活躍もあったらしいです。自分に担当の地区の人がお参りに来ると、豪華な食事をたべさせたり、宿にある舞台で神楽を見せたりして楽しませたりしたそうです。

今で言う『リゾート』ですかねー。でも当時は一生に1回行けるか行けないかのリゾートだったのでしょうね。だから、お伊勢参りにかこつけて(関東の人であれば)関西地方の名所も同時に回るのが普通だったそうです。

明治維新後、政府の命令で御師の宿は禁止されたそうですが、その名残なのかこの第一鳥居の手前までを『神苑』(庭あつかい)といい、そこから先が本当の『神域』とされているそうです。

『おはらい通り』も『お陰横丁』も、上手に演出された町並みになっていてお伊勢参りの人を、今も昔も楽しませてくれています。